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2010年12月15日 (水)

プロレス天下三分の計 in 博多2010

もはや恒例となった『プロレス天下三分の計in博多』、今年も大日本プロレス、DDTプロレスリング、KAIENTAI-DOJOの三団体合同による連続興行が、12月12日の日曜日に博多スターレーンで開催された。
前日にはDDTお得意の路上試合である、今年六月以来二度目の開催となった『唐人町商店街プロレス』も挙行された。
昨年の博多バスターミナルで行われた『交通センタープロレス』は現地で見たのだが、今年はスケジュールの都合とUstream中継があるとのことで断念。
しかし残念なことに、六月同様中継トラブルが多発したため、ほとんどマトモに見る事ができなかった。

そして当日朝、私は高速バスで熊本から博多バスターミナルへと移動し、開場時刻の11時30分より少し前に現地へ到着。
受付でDDT高木大社長に依頼していた、三団体通し自由席券を引きとって入場待機列へ。
まずは正午からの大日本プロレス、会場ではこれが初観戦である。
既にDDTの売店が出ていたため、当日のパンフと今年の両国大会のDVD、ベスト・オブ・ヨシヒコのDVD、大鷲プロレスのパンフと手ぬぐいを入手。
残念ながら予算の関係で、大日とK-DOJOのグッズは見送りである。

大日本は全部で五試合、全てがタッグマッチで第三試合が有刺鉄線ボードデスマッチ、メインが蛍光灯デスマッチというラインナップだ。
個人的な趣味から言わせてもらえれば、シングルやトリオのカードも組んで、興行の流れにメリハリを持たせて欲しかった。
もちろん、第一試合の大黒坊弁慶&稲葉雅人vs谷口裕一&星野勘九郎はお笑い、第二試合のMEN’Sテイオー&塚本巧海vs大橋篤&橋本和樹はベーシックなレスリング、セミの関本大介&石川晋也vs佐々木義人&河上隆一はハードヒッティングと、全て試合のテイストは変えてあった。

有刺鉄線ボードデスマッチでは、デスマッチシングル王者の伊東竜二をアブドーラ小林が直接ピンフォール。
次回横浜文体でのタイトル戦に向けて、見事前哨戦を制した形だ。

メインの蛍光灯デスマッチは、若いユニオンの木高イサミとSTYLE-Eの竹田誠志がタッグ王者の「045ジャンキーズ」葛西純&“黒天使”沼澤邪鬼と対戦。
結果は王者側の貫録勝ちであったが、若手側の健闘も光った。

ちょっと気になった点としては、デスマッチが準備と後始末に時間を食うから仕方ないとは言うものの、それでも全五試合で約二時間というのはちょっと短いと感じた。
東スポプロレス大賞で新人賞を受賞した岡林選手の出場がなかったのも、物足りなく感じた原因の一つかもしれない。

続いてのDDTはなんと全部で七試合、その中の四試合がシングルマッチである。
タッグでのタイトル戦も含め、時間内に納まるのか心配になるほどのラインナップであった。
しかもあろうことか、第一試合のばってん多摩川が無駄に入場でタメを作って、関係者や観客全員からジト目で見られるというオマケつきである。
そもそも中澤マイケルとのシングルということもあり、両者にブーイングする以外に選択肢がない試合を見るのは、正直初めての事だった。

第二試合で高木三四郎大社長が多摩川を暴行しながら入場したが、単なる苛立ち以上の何かを感じさせたのは気のせいか。
ところで大社長のパートナー、TKG48の入江はすごく良かった。
相手側のMIKAMI&美月凛音だが、昨年は風邪で精彩を欠いたMIKAMIも今年は好調そう。
美月も昨年の様なグダグダはあまり見られず、かなり成長の跡が見えたように思う。
重量級の相手の厳しい攻撃を受けていても、危ないとか壊れそうとか感じなくなったのは、それだけで成長した証だろう。

ディック東郷&ヤス・ウラノvs大鷲透&平田一喜は、主に若手の平田への試練といったところ。
大鷲親方は年末までで無期限休業に入るので、当分これで見納めになるのかと思うと、ちょっと淋しい。

HARASHIMAvs石井慧介は、完全にHARASHIMAの横綱相撲。
石井が頑張ってるのは分かるが、今一つ進むべき方向性を掴みきってない様な気がする。
これは後で知った事だが、石井選手は移動中に体調を崩して鼻血を出していたらしい。
もし体調が万全の状態であれば、もっと健闘できたと思えるだけに惜しい。

休憩前のタッグ選手権試合は、シット・ハート・ファウンデーション側の反則により王者GRAMMAのアントーニオ本多&佐々木大輔の防衛となった。
「ゆとり系ヒール」高尾蒼馬については、キャラ的には新しいがキャリアが浅い分まだまだというところか。

休憩開け、KUDOvs佐藤光留のシングルは、期待を裏切らないバチバチの打撃戦。
普段は試合中にほとんど声を発しないKUDOが、関節技の攻防では苦痛の声を漏らし、渾身の蹴りを放つ時に気合を発したのが印象的。
結果として勝利の凱歌を受けたのは、KUDOだった。
これまでシングルでは大きな結果を残していなかっただけに、前王者を下したことで、ここからタイトル戦線に絡んでくるということか。

メインは男色ディーノvs飯伏幸太、これからのDDTを牽引するのがどちらかを決める一戦といってもよいだろう。
飯伏のハードヒッティングに対し、ディーノはあくまでも男色技で返す。
だがディーノのキスに飯伏がカウンターのキスを繰り出すと、ディーノもキラーの側面を発揮。
飯伏が会場の壁によじ登ってムーンサルトを放つなど、常識外れのムーヴで攻め立てるが、ディーノも常識外れの男色殺法で対抗。
最終的に試合を決したのは、飯伏のフェニックス・スプラッシュをかわして自爆させてからの、ゲイ道クラッチだった。
後楽園で邪道&外道を迎え撃つ飯伏にとっては、手痛い一敗ではあったが、注意すべき点をサジェスチョンしてもらったとも受け取れる。

以上七試合と試合数が多く、撤収時間ギリギリまで押したDDTだったが、それだけ充実度は高かった。
シングル四試合は多いのではと思ったが、これが意外と味が違って良かった……ただし、第一試合を除外して(苦笑)。

最後にK-DOJO、試合数は5試合でシングル・タッグ・トリオと試合編成には変化を持たせている。
ただ、見ているこっちがさすがに疲れていて、あまり集中できなかったのがもったいなかった。
不惑過ぎの体力で一日三興行連続観戦はさすがに辛い、ということを今回は学習した。
観客動員でも大日本とDDTの後塵を拝し、やや空席が目立っていたが、飛んだ紙テープの本数はものすごく多かった。
もっとも、その片付けに手間取って試合数の割に興行が長くなってしまったのは、改善を要する点だと思う。

今回注目していたのは、第二試合で再デビュー戦を迎えた、女子の石橋葵選手。
先輩の山形優&バンビには身長で劣るものの、しっかりと身体の厚みを作っていてよく頑張っていたと思う。
今どき、一度リングを離れて戻ってくるという事は、余程プロレスが好きなんだろうと思う。
その気持ちを持っている限り、きっと良い選手になってくれるのではないだろうか。

セミの旭詩織vs若鷹ジェット信介については、どうやら地元福岡で、プロデビュー以前からの関係性があったためのマッチメークらしい。
そんな両者に思い入れがある人にとっては、感慨深い試合だったように思える。
地味ながら、気迫のこもった攻防が味わい深い一戦であった。

メインのタッグ選手権試合は、やはり真霜の強さが際立った。
重傷による長期離脱から戻ったとはいえ、まだ本調子と言えないHIROKIを上手くフォローし、若い滝澤と梶の猛攻をしのぎ切ったのはさすが。
だが、滝澤の身体の大きさは実に魅力的だし、梶の小気味いい動きも良かった。
結果が逆転する日は、そう遠くないんじゃないだろうか。

トータルとして、非常に面白い時間を過ごさせてもらったが、やはりプチ遠征だと移動時間もあって、体力的には非常に厳しい。
仮に来年も観戦できるとしたら、申し訳ないがDDTのみの観戦にすると思う。

※mixi日記にも同文面をUPしています。

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