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2010年8月 2日 (月)

DDT5.4&両国大会雑感

まずは、既にはるか昔になってしまった、5/4のDDT本体興行とマッスルハウス9について。
今のDDT興行は、本当に充実度が高い。
こういう言いかたをすると怒る人がいるかもしれないが、下手な老舗団体より面白いと感じる。
何がイイかというと、ファンタジーとリアルのミックスが上手いのだ。
明らかなお笑いマッチメイクの中でも、しっかりとしたレスリングの攻防や、エクストリームな展開を欠かす事がない。
そして長いストーリーラインだけでなく、例外なく一興行の中でもキッチリと起承転結を用意し、サプライズを用意し、そしてオチを付けるのだ。
5.4後楽園大会は、まさにその見本のような構成であり、一年契約戦争の様なユルイ試合の中でも選手の確かな実力を感じさせてくれる。
そしてメインの無差別級選手権では、ガッチガチの攻防をこれでもかと見せつけてくれた。
体重的にはジュニアでくくられる飯伏幸太だが、そのパワーは完全にヘビー級でも通用する事をこの一戦では証明してくれた。
あの関本大介を、力任せにパワーボムで叩きつけることに成功したのだから。
後に飯伏が新日本のスーパージュニアに出場した際、選手の背筋力測定があったそうだ。
その時300キロのメーターを振り切ったのは、唯一飯伏だけだったと言う。
いずれにせよこの興行で、両国へのレールが敷かれたのは間違いない。
ディック東郷の相手としてTAJIRIが登場し、ディーノがHG戦を熱望するやRGが現れ満場のブーイングを浴びたのだから。

そして一年ぶりのマッスルハウス。
中断している間にハッスルに出るなどし、十分な充電をしたマッスル坂井は、見事にこちらの期待に応えてくれた。
出場したどの選手も最高のパフォーマンスを発揮し、史上最高と言われたマッスルハウス4の呪縛から、ようやく脱した記念碑的興行だったと思う。
撤収完了予定時刻の10分前までかかったのは、まあいつものことと言えなくもない。
「延長料金は俺が払うから最後までやれ」と言った、高木大社長はカッコ良かったよ。

で、二回目の両国大会。
今回無理してまで遠征する事に決めたのは、昨年12月の博多大会が面白かった事。
そしてその時に買った昨年の両国大会のDVDを見て、会場で見られなかった事を心底悔やんだからだ。
だから予定が立つかどうかも分からない発売早々に、とりあえずチケットを抑えたのだ。

既にネットには詳しい観戦記も上がってるし、週プロもかなりのページを割いてくれたので、今更私が書くべき事はあまりない。
ダークマッチの最高に頭の悪い、しかし実にエクストリームなタッグタイトル戦は、この組み合わせでした成しえなかった物だろう。
第一試合のフレッシュな若手の戦いを挟んで空気を変え、次はネタ色の強いトリオ3ウェイ三冠統一戦。
68歳のグレート小鹿と13歳のりほ、そして8歳のミスター6号が王者になるなど、常識無視の暴走がたまらない。
更には次期タッグ挑戦者決定戦では鶴見五郎を出オチに使い、中西学をも道化回しに使うセンス。
完全なお笑いと思われた一年契約戦争で、まさかあれほど感動させられるとは、誰も予想できなかったはずだ。
そこまで出来上がった中でのメイン、それも2年連続となるHARASHIMAにかかったプレッシャーは、相当なものであっただろう。
それでも、インディーでは最強の一角である関本に正面から挑んで勝ったHARASHIMAは、名実ともにインディーのトップの一角を占める事となった。
今後は王者としてだけでなく、他団体との絡み……特にメジャー進出が視野に入ってくるのではないだろうか。

ただ残念なのは、やはり負傷欠場者が多かった事だ。
しかしそれをもアングルに組み込んだディーノvsHG&RGは、旧ハッスルの総決算と言う意味も含めて、味わい深い一戦であった。
また、TAJIRIが騙し討ち的に東郷を丸めこんだのも、ベストコンディションでの再戦につなげるためにはベストの選択であった。
そう言う意味では失点を逆転へとつなげられる技巧についても、DDTは業界随一と言えるのではないだろうか。

しかしながら、試合中に負傷者を出してしまった事は、やはり残念だと言わざるを得ない。
特に目玉カードであった飯伏vs丸藤が飯伏の怪我で流れ、しかも代替カードのケニーvs丸藤戦で丸藤までが負傷してしまった事は、本当に痛恨だった。
正真正銘の初対決で、しかも双方が奇想天外なムーヴを売りにしているが故に、お互いに巧く噛み合わない部分が出てしまったのではないだろうか。
だがいずれにしろ、飯伏vs丸藤という夢のカードは宿題になった。
もし叶うのであれば、それを来年の同じ両国という舞台で見たいと思う。

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