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2006年2月 6日 (月)

王道を問う

キングスロードの旗揚げ戦を、メイン・イベントだけ見た。
そこにあったのは、キャンバスを昔日の全日本と同じ赤と青で色分けしたリング。
だが、リング上に繰り広げられていたのは、あくまでも現在進行形のジャパニーズスタイル。
「王道継承」を謳い文句にしているが、そもそも「王道」とは何か?
「王道プロレス」という字面だけが先行して、その本質が軽んじられているのではないか?
単に昔の全日本のスタイルで試合をしたいだけならば、それはナンセンスとしか言いようがない。
確かに私のオールタイム・ベストバウトは1989年6月5日に行われた、ジャンボ鶴田と天龍源一郎の三冠ヘビー級タイトル戦だ。
しかしそれはあの時代、あの二人だからこそ為しえたもので、今そのコピーを見せられても、同じ感動は生まない。
今のキングスロードの陣容を見る限り、それ以上のものが望めるのか、いささか疑問である。
確かに宮本はいい選手だ。
他にも個人的に好きな選手もいるが、それが「王道プロレス」と直結するものとは思わない。
今の時代に、確たるヴィジョンを持たずして、団体を運営できるほど甘くはない。
単なる昔の全日本の同窓会なら、わざわざ団体を作らなくとも出来ることだ。
本当に考えるべきことは、「プロレスの王道を貫く」ことではないのか。
キングスロードの旗揚げがそのためのベストチョイスだとは、残念ながら思えないのだ。

プロレスとは、時代の要請に従って変容していくべきものである。
時代の要求に応えられず、進化を停めてしまうのならば、それは廃れていくのみだ。
キングスロードの行く道が、進化の袋小路でないことを望みたい。
曲がりなりにも「王道」の名を冠したのなら、それを汚す結末だけは遂げて欲しくない。

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